会社内で「コンプライアンス」って言葉を耳にする事ってありますよね?
でもその意味って理解してました?
会社のホワイトボードにコンプライアンス順守と書いてあり、
その項目を見てなんとなく理解をしている人もいるのではないでしょうか。
「なんとなくは分かるけど具体的にどうゆう意味?」と思っている人もいるので
今回はコンプライアンスの意味を解説していきます。
目次
コンプライアンスの意味
コンプライアンスとは英語で命令や要求に従う事を意味します。
日本で使うとすると法令遵守(ほうれいじゅんしゅ)、企業が法律や
企業論理を遵守するといった意味で使用します。
いまいちピンとこないかもしれませんが、要するに悪い事さえ
しなければいいよという事です。
最近になってなぜコンプライアンスを意識するようになったのか?
テレビのニュースなどでもよく聞く会社のお金の横領や、顧客名簿の流出が
原因にあります。これらの不祥事が原因で会社は世間の信用を失い、
経営を続ける事ができなくなる恐れがあるからです。
たった一人の社員がお金欲しさに横領や業者に顧客名簿を売ってしまう事で、
周りからの信頼を失い、取引先が取引を急にやめてしまったら?
販売している商品をニュースを見たお客様がもう買わなくなったら?
会社は利益(収入)を失います。
それにより経営が上手くいかなくなって社員を突然解雇させる事もありえます。
当たり前ですが、そんな事は会社側としては避けたいのです。
そういった社員の不祥事などを未然に防ぐためにコンプライアンスと
いうものがあるのです。
結局はたった一人の不祥事が会社の存続に関わる大ダメージを与えるので
コンプライアンスは会社にとって必要不可欠となってくるのです。
コンプライアンス違反を起こす原因は社内にアリ
コンプライアンス違反を起こす原因としては、社内が違反しやすい環境である事と、
コンプライアンスを意識する事が社員一人一人に意識が行き届いて無い事が言えます。
「なぜコンプライアンスがあるのか」という事から始まり、「コンプライアンスを
守らなければこうなりますよ」、という事を社員全員に理解をさせる事が、
重要です。
よくあるのが監査の人が来る為に、その日だけ社員全員にコンプライアンスについて
質問されても、答えられるようにしておかせるといった事がありますが、
それでは意味がありません。
守らない事でどんな重大な事件が起きてしまうのか?といった事や、
その結果会社が倒産してしまうリスクがある事も社員に意識させて
いかなければいけません。
最近起きたコンプライアンス違反の事例
赤字を隠蔽した格安ツアーを販売する旅行会社
2017(平成29)年3月、格安ツアーを販売する旅行会社である株式会社てるみくらぶが、東京地裁に破産申立を行いました。
同社は、2016(平成28)年9月時点で、約75億円の債務超過に陥っていたにもかかわらず、これを隠蔽して、破産申立の直前まで営業を続けました。
この結果、同社を通じて宿泊代などの旅行費用を支払い済みであったにもかかわらず、渡航先の海外ホテルで代金を請求されるなど、数万人もの旅行者に被害が生じたとされています。
同社は、決算書の数値を操作して赤字の実態を隠し、提出先別に複数の決算書を作成していたとも報じられています。
このように、財務悪化の実態を隠したまま企業活動を遂行することは、被害者を拡大してしまう危険があります。
代表取締役、取締役は、その不適法な業務執行で会社外の第三者に損害を生じさせたときは、故意又は重過失がある限り、賠償責任を負います。
本件では、ツアー料金を支払い済みであったのに、現地で費用を請求された顧客らから、代表者個人に対する損害賠償請求がなされる可能性もあります。
被害者は約9万人、被害総額99億円にものぼるという報道もあり、動向が注目されます。ベリーベスト法律事務所様引用
このように決算書の数値を操作して赤字経営を隠蔽する事も
コンプライアンス違反となります。社内だけの問題ではとどまらず、
旅行者にも被害が出るといった事はサービスを提供する会社としては、
最悪の状態です。
社内で起きやすいコンプライアンス違反とは
コンプライアンス違反とは様々なものがあり、ほんの些細な事でも
気付かない内にコンプライアンス違反となってしまいます。
その例がコチラ
・会社のパソコンから無断で情報を持ち出す
・社内で扱うプライバシーに関わる情報を漏洩させる
・業務中に自宅に立ち寄る(情報持ち出し等)
・知人に会社内の話をする(情報漏洩等)
・社内の備品を私物化
・会社のパソコンでSNSなどに書き込みをする
あなたが気づかない内にコンプライアンス違反をしている恐れがあります。
「大きな問題にはならないだろう」と思っている事が、
大きな災難を招く事もあります。
1人1人の意識を高める
これは会社の経営者側に対してですが、一年に数回、コンプライアンスの
研修を行うなり、講師を招いて研修を行う事も必要です。
これによって社員一人一人のコンプライアンスに対する意識も高まり、
質の良い会社経営が成り立っていきます。
結局はたった一人の不祥事が全体を巻き込むことになるので、
最後は個の意識が一番重要となります。
まとめ
自分の働いている会社もそうですが全体的にコンプライアンスの意識が
低いと言えます。業務中に自宅に立ち寄る人もいれば、社内の備品を私物化
している人も多くいます。
コンプライアンスの意識が高いのは役職者の人達ばかりです。
結局彼らは自分の評価を下げない為に、社員を観察しているにすぎません。
しかし、不祥事が起きた時に最悪、「明日のご飯が食べられなくなる」といった
危機感を持つ事が大事です。家族を養えなくなる事も最悪ありえるという事を
社員一人一人が理解して行動できるようにするべきではでしょうか。
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